〒562-0044 大阪府箕面市半町3-16-1
072-722-5335

あしの悩み・おしりの悩み専門外来

Medical Specialist

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「あしの悩み」「おしりの悩み」専門外来

レーザー機器

院長による「あしの悩み」「おしりの悩み」専門外来・治療を行っております。特に下肢静脈瘤、おしりの病気に対しては日帰り手術も可能ですのでご相談ください。

 

「あしの悩み」専門外来

以下のような症状はありませんか?

  • あしの血管がぼこぼこしている
  • あしがよくつる(こむら返り)
  • あしがだるい、疲れやすい
  • あしが痛い
  • あしの皮膚の色が悪い、部分的に色の濃い部分がある
  • あしが冷たい
  • あしにやけどのようなキズ(潰瘍)がある、血が出ている
  • しばらく歩くと、あしがしびれる
  • あしがかゆい
  • あしがむくむ

あしの悩みをお持ちのかたは、お気軽にご相談ください。これらの悩みは、いろいろな病気が原因で生じる症状です。例えば、「あしのむくみ」はよくある症状ですが、心臓、腎臓あるいは甲状腺などのさまざまな内臓の病気が原因の場合もあれば、血管の病気が原因のこともあります。
当クリニックの専門外来では、これら「あしの悩み」に幅広く対応し、なかでもカテーテル治療と外科の両専門医の視点から、主にあし(下肢)を中心とした血管の病気の診断および治療を行います。特に、下肢静脈瘤については、レーザー治療の資格を有しており、院内に設けた日帰り手術室での保険治療が可能です。

 

毎週月曜日・水曜日・金曜日 13:30-15:30
電話予約制

 

(1)ご予約について(初診の場合)

お電話(072-722-5335)にて「あしの悩み」専門外来をご予約ください。完全予約制となっておりますので、ご予約されずに直接お越しの場合はその日に診察できないことがありますのでご注意ください。一般外来で診察を受けられた場合、一部の検査ならびに手術につきましては、予約のうえ後日改めてご来院いただきます。

 

(2) 受診について

あらかじめ「初診問診票」と「あしの悩み専門外来問診票」をダウンロードし、事前にご記入のうえご持参いただきますとスムーズな診療が可能となります。症状の部位にかかわらず、両側太もものつけねから足先まで丁寧に診察しますので、お着替えしやすい服装でお越し下さい(短パンをご用意しております)。
問診ののち、両あしの診察ならびに必要に応じた検査を行います。

 

 

(3) 手術について

下肢静脈瘤の手術が必要な場合であっても、初診での当日手術はお受けできません。手術の説明をさせていただき、ご同意いただいたうえで、改めて手術日を相談して決定します。

 

代表的な「あし」の病気

下肢静脈瘤

①下肢静脈瘤とは

ひとの体には2種類の血管があり、心臓から体の各臓器に血液を運ぶための血管が動脈で、臓器から心臓に血液を戻すための血管が静脈です。特にあしの静脈は重力にさからって血液を下から上に向かって流す必要があり、逆流を防止するために弁が備わっています。この弁が壊れることにより、血液が逆流し、あしの静脈に血液がたまって血管がコブ状にふくらんだものが下肢静脈瘤です。

 

②主な症状

あしの血管がぼこぼこしている、あしがつる、あしがだるい、あしの皮膚の色が悪い、やけどのような潰瘍ができる、などの症状が代表的です。一般的には痛みは伴いませんが、血栓性静脈炎といって静脈瘤のなかに血栓という血のかたまりができて炎症をおこすと痛みを生じます。

 

③因子(どのようなかたがなりやすい?)

  • 年齢とともに増加(特に女性)
  • 妊娠・出産歴のある女性
  • 長時間の立ち仕事
  • 肥満
  • 便秘
  • 遺伝

 

④静脈瘤の種類

(1) 一次性静脈瘤

あしの表面近くにある表在静脈の異常によって、静脈が「ぼこぼこ」「ぐねぐね」と目立つようになったものをいいます。ほとんどのケースが、このタイプの静脈瘤です。コブの程度によって、程度の軽い順に、①クモの巣状静脈瘤、②網目状静脈瘤、③側枝型静脈瘤、④伏在型静脈瘤に分類されます。特に側枝型と伏在型静脈瘤で、何らかの症状が伴う場合に積極的な治療を考慮します。

 

(2) 二次性静脈瘤

あしの深い部分にある深部静脈の病気が原因となり、結果として表在静脈にも異常を生じるタイプを二次性静脈瘤といいます。「エコノミークラス症候群」の原因となる深部静脈血栓症が深部静脈の病気の代表例です。二次性静脈瘤には、レーザー治療等の治療は行いません。

 

⑤診断

問診、あしの付け根から足先までの丁寧な診察、そして超音波検査を中心とした検査を行うことで、静脈瘤を診断します。

 

⑥治療

大きく4つの治療法があります。

(1) 保存的治療

症状を伴わない軽度の静脈瘤のほとんどは治療が必要ありません。症状がある場合、治療の第一段階として、手術を行わない保存的治療として、弾性ストッキングを装着します。あしを適度に締め付けることにより、静脈の流れをうながし、あしに血液がたまることを防ぎます。

 

(2) 硬化療法

静脈瘤に細い針を刺し、血液を固めるお薬を注入する方法です。軽度の静脈瘤には有効ですが、進行した静脈瘤には効果が期待できません。

 

(3) カテーテル治療(レーザー治療)

当クリニックでは、保険診療で行う日帰りレーザー治療を行います。局所麻酔を行ったのち、非常に細いカテーテルを静脈内にすすめ、レーザーによって熱をくわえて血管を収縮・閉塞させる治療法です。治療する血管の全域にわたって局所麻酔を行いますので、レーザー治療中の痛みはありません。また、一般的なカテーテル治療とは異なり、放射線は使用しませんので被ばくの危険性はなく、超音波装置を使用しながら治療します。なお、この治療は専門性が高いため、資格をもった術者しか行うことができません。
レーザーで治療する血管はおもだった異常血管(大伏在静脈と小伏在静脈の本幹)です。レーザー治療によって付随する側枝静脈瘤は時間とともに目立たなくなります。側枝静脈瘤の程度によっては、レーザー治療と同時に針で小さな傷を作り、レーザーで焼けない静脈瘤を局所麻酔下に取り除く場合もあります。また、同様の目的で、後日上記のような硬化療法を追加することも可能です。

 

(4) 外科的手術

従来、外科で行われてきた手術方法として、あしの根元で静脈を糸でしばる方法(高位結紮術)、いたんだ血管を全長にわたって引き抜く方法(ストリッピング手術)が代表的です。入院治療が基本となり、カテーテル治療と比べて患者さまへの体の負担も少なくありません。

 

「おしりの悩み」専門外来

以下のような症状はありませんか?

  • おしりから血が出る
  • おしりから何か出る
  • おしりが痛い
  • おしりがかゆい
  • おしりにはれ、しこりがある、うみが出る

おしりのトラブルは、デリケートな場所でもあり、病院を受診することをためらいがちです。適切な時期に受診し、適切な診断を行い、適切な治療を行うことが何より大切です。おしり(肛門)はひとの腸の出口ですが、おしりにみられる症状が必ずしもおしりの病気が原因とは限りません。大腸がんなど他の重大な病気の早期発見にもつながりますので、放置せずにお気軽にご相談ください。
多くのおしりの病気は保存的治療(食事やお通じの改善、座薬・軟膏などの薬物治療)が行われますが、症状によっては手術などの治療が必要となります。当クリニックでは日帰り手術室を設けておりますので、日帰り手術が可能です。病気や症状に合わせて患者様のご希望をお聞きしたうえで治療法を決定し、入院治療が必要と判断される場合には、適切な医療機関へご紹介いたします。

一般外来(平日9時~12時・17時~19時半、土曜日9時~12時)で対応しますので、当日予約もしくは直接ご来院ください。
あらかじめ「初診問診票」と「おしりの悩み専門外来問診票」をダウンロードし、事前にご記入のうえご持参いただきますとスムーズな診療が可能となります。

 

うみを出すなど、緊急を要する処置は当日に行いますが、痔核の手術など通常の手術については、当日の手術はお受けできません。手術の説明をさせていただき、ご同意いただいたうえで、改めて手術日を相談して決定します。なお、手術日は、月曜日・水曜日・金曜日(午後1時半~午後3時半)になります。

 

代表的な肛門の病気

 

痔核

いわゆる「いぼ痔」といわれるもので、排便時に強くいきむなどして肛門付近の血液がうっ滞(血の流れがよどんで血管がはれる、いわゆる静脈瘤)することが原因です。妊娠や出産を契機に生じることもあります。3人に1人は痔に悩んでいるといわれており、決してまれな病気ではありません。以下のように、大きく二つのタイプに分けられます。

 

①内痔核

肛門管と直腸の境目を歯状線といいますが、この歯状線よりも上側にできるのが内痔核です。この痔核は通常痛みはなく、排便時の出血で始めて気が付くことも多いです。しかし、痔核が大きくなるにつれ、直腸粘膜のたるみも加わり、徐々に肛門の外に向かって垂れ下がってきます。排便時に肛門の外に痔核が脱出するものの自然に中に戻る状態、自然に戻らずに脱出した痔核を自身の指で戻す状態、という具合に徐々にひどくなり、最終的には常に痔核が脱出した状態(脱肛)になります。脱出するにつれ、痛みを伴うことがあります。

保存的治療(軟膏や座薬)が治療の基本になりますが、出血が続く場合や脱出するような内痔核では、手術を考慮します。まずはメスを使わない注射で痔核を固める硬化療法(ALTA療法)を検討します。この治療法は、手術後の痛みも少なく、日帰り手術が可能です。しかし、痔核が大きすぎる場合などでは、手術で痔核を取り除く必要があります。麻酔下に切開して痔核を糸で根元を縛ったうえで切除する方法(結紮切除術)や、痔核の根元に糸を通して半分ずつ二つに分けるようにしばる方法(分離結紮術)などの手術方法があります。

 

②外痔核

歯状線より下側にできるタイプが外痔核です。外痔核は、内痔核とは異なり痛みを伴うことが少なくありません。血が固まってできた血栓性外痔核では、突然の痛みとはれで発症し、時に出血を伴います。
外痔核の治療の主体は保存的治療(軟膏や座薬)ですが、血栓性外痔核では症状によっては麻酔下に切開して血栓を取り除く手術を行います。

 

裂肛

便秘や下痢が原因で歯状線より下側の肛門上皮が切れるもので、いわゆる「切れ痔」です。ライフスタイルや体質(肛門がせまい)も発生原因となります。排便時に強い痛みを伴い、少量の出血を生じます。
多くは保存的治療(お薬)とライフスタイルの改善により治りますが、放置あるいはくり返すことで慢性化すると深い潰瘍となり、手術が必要となります。慢性裂肛では、内側に肛門ポリープ、外側にいぼ(皮垂)を生じることがあります。潰瘍を切除して周囲の皮膚で覆う手術や、肛門周囲の筋肉の一部を切開して、肛門を拡げる手術などがあります。

 

痔瘻・肛門周囲膿瘍

痔瘻はいわゆる「あな痔」といわれるもので、肛門の中と肛門周囲の皮膚との間にトンネルができる病気です。もとは歯状線にあるくぼみから細菌が入り、これらが引き起こす感染によって肛門周囲にうみがたまり、しこりを生じて痛みを伴う状態が肛門周囲膿瘍です。このうみがはじけて皮膚に穴ができ、これら一連のトンネルが慢性化したものが痔瘻です。トンネルの道筋によって大きく4つのタイプに分かれ、治療方法も異なります。
肛門周囲膿瘍の治療の原則は、切開して早くうみを外に出すことです。必要に応じて抗生物質を内服し、これらによって痛み、熱などの症状はいったん治まります。これだけで治る場合もありますが、炎症をくり返すことで慢性化して痔瘻となったものは、このトンネルを取り除く必要があります。特に、痔瘻を10年以上放置しておくと、がんの原因となることが知られています。切開してトンネルを開放する方法(瘻管開放術)やトンネルにゴムひもを通してゆっくり時間をかけて治す方法(シートン法)などがあります。複雑なタイプの痔瘻では、入院治療が必要となります。