小児科医に憧れ医学部に入学し、学生時代に外科治療に興味を持ったことから卒業後に小児外科医として医師人生をスタートしました。
幅広く小児・外科診療に携わったのち、あらゆる年齢層の重症救急患者を救うために、救命救急センターで20年ちかく昼夜を問わず診療してきました。外科医として数多くの手術を手掛ける傍ら、血管の病気(出血、動脈瘤、静脈瘤など)に対する血管内治療(カテーテル治療)にも精力的に取り組んできました。救命救急センターでは突然生命の危機に直面した患者さまを数多く救命してきましたが、「持病を知らなかった」、「持病は知っていたものの、薬をきちんと飲んでいなかった」など、体調の急変を未然に防げた患者さまを目の当たりにし、時に悔しい思いもしてきました。
最前線での治療を続けていくなか、いつしか医師人生の集大成として、地元北摂の地で「健康寿命を伸ばす」ことを目的とし、病気の早期発見(健診・検診)、急性期ならびに慢性期を通じて地域の皆さまに安心して相談していただける「ファミリードクター」としてお役に立ちたいとの思いが日々強くなってきました。そして、ご縁があって、この箕面の地で長年にわたり地域医療を支えてこられた和久本医院を継承するお話をいただきました。私の思い描く総合的な地域医療を行うには理想的な環境であり、よりいっそう地域に根付いた「ファミリードクター」として皆さまの健康のサポートに尽力いたします。
院長井戸口 孝二